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特集記事

建設・建築現場でのちょっとした道具の工夫でも特許を取れる4

  • 5月26日
  • 読了時間: 5分

4.住宅・建築部材まわりの工夫


(1)基礎アンカーボルトの位置決め治具



構成

 この発明品は、基礎アンカーボルトBの位置を決めるための位置決め治具1です。

 位置決め治具1は、一対のコンクリート型枠K1、K2の上端面に跨って配置される金属製の基板2を備えています。

 基板2には、基礎アンカーボルトBを通すための貫通孔5が形成されています。貫通孔5は、コンクリート型枠K1、K2の間の中央付近に配置される位置に設けられています。

 また、基板2の表面2a及び裏面2bには、一対の突条6、6及び一対の突条8、8が設けられています。

 これらの突条6、6及び突条8、8は、コンクリート型枠K1、K2の幅方向W1において対称な位置に設けられ、各型枠K1、K2の内側面などに接することで、位置決め治具1の位置を決めるために用いられます。

 さらに、基板2には、貫通孔5に隣接する位置に、表面2a及び裏面2bから突出する傾き抑制片3、4が設けられています。

 傾き抑制片3、4により、貫通孔5に挿通された基礎アンカーボルトBの傾きを抑えやすくなります。

 基板2の表面2a側に設けられた突条6、6の間隔と、裏面2b側に設けられた突条8、8の間隔は異なっています。

 そのため、型枠K1、K2の幅寸法に応じて、基板2の表面2a側又は裏面2b側を使い分けることができます。

効果

 一対のコンクリート型枠K1、K2の幅寸法が異なる場合でも、基板2の表面2a側又は裏面2b側に設けられた突条6、6又は突条8、8を型枠K1、K2に接触させることで、位置決め治具1を型枠K1、K2に対して安定して配置することができます。

 これにより、基礎アンカーボルトBを通す貫通孔5を、型枠K1、K2間の中央付近又は所望の位置に精度よく配置することができます。

 また、傾き抑制片3、4によって基礎アンカーボルトBの傾きを抑えやすくなるため、基礎アンカーボルトBをより垂直に近い状態で保持しやすくなります。

 その結果、コンクリートの打設・養生後に形成される布基礎の上面に、基礎アンカーボルトBの雄ねじ部を所定位置に立設しやすくなります。

 これにより、基礎アンカーボルトBを介して土台を精度よく固定でき、住宅などの建物を設計どおりに施工しやすくなります。


(2)建築物における裏止用水切り


構成

 この発明品は、建築物の土台廻り、窓廻り、その他の開口部などに使用される裏止用水切り1です。

 裏止用水切り1は、板材を折り曲げて形成された部材であり、土台等6の前面側に当接する土台等前面当接片部2と、雨水を外方へ案内する雨水案内部3とを備えています。

 また、裏止用水切り1の側面には、土台等6の側面側に取り付けられる土台等側面取付片部4が設けられています。

 この土台等側面取付片部4は、裏止用水切り1の本体に対して略直角状に折り曲げられて一体に形成されています。

 土台等側面取付片部4には、釘やビスなどを通すための取付孔5が設けられており、この取付孔5を利用して、裏止用水切り1を建物の内側などから土台等6に取り付けることができます。

効果

 土台等側面取付片部4を備えているため、建物が隣接していて外側から水切りを釘止めしにくい場合でも、建物の内側から裏止用水切り1を土台等6に取り付けやすくなります。

 また、裏止用水切り1は板材製であり、ある程度の弾性を有するため、土台等6の形状になじませながら取り付けることができます。

 そのため、施工現場の状況に合わせて取り付け作業を行いやすくなります。

 さらに、施工後は、土台等前面当接片部2と土台等側面取付片部4とによって、土台等6の前面側と側面側を挟むような状態になります。

 これにより、裏止用水切り1を土台等6に対して確実かつ強固に取り付けやすくなります。

 その結果、狭小地や隣接建物がある現場でも、土台廻りや開口部廻りの水切りを施工しやすくなり、雨水を適切に案内することができます。


(3)プラスチック製サイディング材用取付具


構成

 この発明品は家屋の外装材として用いられるプラスチック製サイディング材4を取り付けるための取付具1です。

 取付具1は、サイディング材4を吊り下げる吊下げ部2と、サイディング材4を胴縁などに取り付けるための当て板部3とを備えています。

 サイディング材4は、板状上辺縁部5と、その下側に左右方向に形成された突条状の折込部6と、サイディング材本体7とを備えています。

 吊下げ部2は当て板部3から下方に延び、サイディング材4の板状上辺縁部5及び折込部6に沿って配置される。

 さらに、吊下げ部2は、折込部6を巻き込むように回り込んだ後、折込部6とサイディング材本体7との隙間に入り、上方に延びる板材によって形成されています。

 この構成により吊下げ部2は、サイディング材4の板状上辺縁部5及び折込部6に対して摺動可能に係合します。

効果

 吊下げ部2をサイディング材4の折込部6に摺動可能に係合させる構成であるため、サイディング材4を取付具1に吊り下げた状態で支持できます。

 また、取付具1の当て板部3を胴縁などに固定することで、サイディング材4を取り付けることができます。

このため、ネジの締め付け具合を細かく調整するような熟練作業を減らしやすく、インパクトドライバーなどの電動工具を用いた施工にも対応しやすくなります。

 さらに、プラスチック製のサイディング材4が気温の変化によって伸縮した場合でも、折込部6と吊下げ部2とが摺動することで、その伸縮を吸収しやすくなります。

 その結果、サイディング材4の取付作業を効率よく行うことができ、施工後も気温変化による変形や取付不良を抑えやすくなります。

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