検索


建設・建築現場でのちょっとした道具の工夫でも特許を取れる1
1.「現場の工夫」は特許と無関係ではない 特許というと、大企業や研究機関が開発する高度な技術を保護するもの、というイメージを持たれる方も多いと思います。 しかし、建設・建築分野では、現場で使う道具、治具、金物、仮設部材、施工方法などに関する工夫も、特許の対象となる場合があります。 例えば、次のような工夫です。 (1)作業を容易にするために、道具の形を少し変えた。 (2)部材を固定しやすくするために、金物の構造を工夫した。 (3)位置合わせを簡単にするために、専用の治具を考えた。 (4)一人でも安全に作業できるように、施工手順や器具を改良した。 これらは一見すると、「現場のちょっとした改善」に見えるかもしれません。 しかし、その改善によって、①作業時間の短縮、②安全性の向上、③施工精度の向上、④コスト削減、⑤品質の安定といった効果が得られる場合には、発明として評価される可能性があります。 つまり、特許は、必ずしも特別な研究施設から生まれるものではありません。むしろ建設・建築分野では、日々の現場で感じる不便、不満、失敗、改善の積み重ねの中


建設・建築現場でのちょっとした道具の工夫でも特許を取れる2
2.型枠・足場・鉄筋まわりを工夫した発明品 (1)大引受金物 構成 この発明品は、梁底型枠などに用いられる大引受金物1です。 大引受金物1は、大引10を載せる大引受部2と、大引10を嵌め込むための嵌合穴3-1を有する大引嵌合部3とを備えています。 大引嵌合部3には、コンクリートパネル11の端部に設けられた桟木12に釘留めするための釘穴3-2が設けられています。 また、大引受部2の下面には、パイプサポート13の受板13-2に設けられたホゾ穴に差し込まれるホゾ穴遊嵌部4が設けられています。 これにより、大引10は大引嵌合部3の嵌合穴3-1に嵌め込まれ、大引受部2によって支持されます。 また、大引受金物1は、釘穴3-2を介して桟木12に固定されるとともに、ホゾ穴遊嵌部4を介してパイプサポート13に支持されます。 効果 大引10を嵌合穴3-1に嵌め込んで支持するため、大組みした型枠を繰り返し使用する場合でも、桟木12と大引10とを安定して固定しやすくなります。 そのため、型枠の移動時や玉掛け時にも、大引10の位置ずれを抑えやすく、安全性を


建設・建築現場でのちょっとした道具の工夫でも特許を取れる3
3.現場道具・土木作業まわりの工夫 (1)排水機能付スコップ 構成 この発明品は、排水機能を備えたスコップ1です。 スコップ1は、スコップ本体2と、スコップ本体2に取り付けられた柄部3と、柄部3の端部に取り付けられた把持部4とを備えています。 スコップ本体2は、前方に浅いすくい部5を備え、後方に上面が開口した容器状の溜り部6を備えています。 また、溜り部6の上方には、溜り部6に溜めた泥水や汚水を排水するための注ぎ口11、12が設けられています。 これにより、すくい部5で泥水や汚水をすくい取り、溜り部6に溜めた状態で持ち上げることができます。 さらに、溜り部6に溜めた泥水や汚水を、注ぎ口11、12から排水することができます。 効果 すくい部5と溜り部6を備えているため、屋内外で局所的に溜まった泥水や汚水を、その場ですくい上げることができるため、泥水や汚水を排水箇所まで押し流す必要がなく、狭い場所や部分的に水が溜まった場所でも排水作業を行いやすくなります。 また、溜り部6に泥水や汚水を溜めることができるため、通常の浅いスコップに比べて


建設・建築現場でのちょっとした道具の工夫でも特許を取れる4
4.住宅・建築部材まわりの工夫 (1)基礎アンカーボルトの位置決め治具 構成 この発明品は、基礎アンカーボルトBの位置を決めるための位置決め治具1です。 位置決め治具1は、一対のコンクリート型枠K1、K2の上端面に跨って配置される金属製の基板2を備えています。 基板2には、基礎アンカーボルトBを通すための貫通孔5が形成されています。貫通孔5は、コンクリート型枠K1、K2の間の中央付近に配置される位置に設けられています。 また、基板2の表面2a及び裏面2bには、一対の突条6、6及び一対の突条8、8が設けられています。 これらの突条6、6及び突条8、8は、コンクリート型枠K1、K2の幅方向W1において対称な位置に設けられ、各型枠K1、K2の内側面などに接することで、位置決め治具1の位置を決めるために用いられます。 さらに、基板2には、貫通孔5に隣接する位置に、表面2a及び裏面2bから突出する傾き抑制片3、4が設けられています。 傾き抑制片3、4により、貫通孔5に挿通された基礎アンカーボルトBの傾きを抑えやすくなります。...














